香港ドル(HKD)から外貨への海外両替は要注意
香港ドル(HKD)から外貨への海外両替は要注意
先日、タイのエクスチェンジで1000香港ドル札(HKD)を数枚、タイバーツで両替しようとすると、2012年以前の紙幣は断られるケースがあった。中には2014年度紙幣より新しいものしか受け付けないと言われたケースも。(シーロム界隈の両替商)
香港ドル偽札騒ぎ
よくよく調べてみると、香港ドル紙幣(1000HKD紙幣)の偽札が出回っており、見分けは付くようだが、風評被害での国外エクスチェンジでの拒否が横行している様子。
報道でも今年に入っても1月5日に、香港の銀行から1000香港ドル紙幣の偽札が発見されたと警察発表があった。
1000香港ドル紙幣の偽札は2013年にも発見されており、今回発見された1000香港ドル紙幣の偽札は、過去の偽札よりも見分けが難しいため、香港金融管理局は偽札と本物の見分け方を公開している。
1000香港ドル紙幣は、普段使用しない外国人には馴染みは薄いため、特に諸外国での両替所では、断るケースも出ているのが、今回のシーロムのパターンだろう。
実際に4件確認したところ、3件の両替商で断られた。
香港ドルの持ち歩きは500香港紙幣に限る。
日本の銀行、エクスチェンジに確認したところ、2010年版デザインでの交換は、特に問題ないとのことだった。ただそれ以前の紙幣は難しい。金融ハブの香港での外貨保有の企業や個人は多いだろう。持ち出しの際には要注意。
偽札の見分けかた
また、今回見つかった1000香港ドルの偽札はHSBC発行の2003版のデザインで、現在は2010年版のデザインで偽造が難しい紙幣となっているため、香港金融管理局は過度の心配をしないようにと市民に呼びかけている。