HSBC香港、口座開設、送金額などさらに厳格化に
HSBC香港さらに厳格化
先日このブログでHSBC香港の口座開設他の厳格化を書きましたが、香港の金融監督庁にあたる香港金融管理国の指示で、法人口座、個人口座開設の厳格化がさらに引き上げられた様子です。
2015年6月に入りひょんなことで、友人の会社の2人分の会社の資本金約200万円の出資分を香港でHSBCに持ち込むと、「ちょっとまった!」がかかりました。この口座は新規法人の口座開設で資本金の充当がまだだったので、その入金をおこなおうとしたのですが。結果現金と、香港の個人口座からと2つの方法で入金して事なきを得ました。
口座間の移動も厳格化へ
先月から窓口での入金の上限額が、1万USドルまた口座間のキャッシュの移動も更なる厳格化となりました。最新の情報だとキャッシュでの窓口入金が、香港のHSBC全支店で上限USドル1万ドル(日本円120万円)それ以上をハンドキャリーで入金すると口座が一時凍結になります。
数百万円をハンドキャリーで持ち込み窓口入金などしたら、今は100%口座がロックされ査察対象となりましたので要注意です。もちろん売上の入金、帳票等で根拠示せる数字などは問題ないですが、チェックは確実に入ります。定款その他を用意した資本金の充当でさえ難しかったので。
実績のある既存の企業等のアクティブアカウントなら問題ありませんが、新規口座、たまにしか現金の移動のない口座はほぼアウト。また海外、香港域内を含め他行からの送金も、銀行側が送金先根拠を香港金融管理局へ報告しなくてはいけなくなりましたので、3営業日は最低口座フリーズになります。もちろん当局のチェックを受けた後は、引き出し送金共に自由になります。銀行側もこれを怠るNGとなりますので、これまで以上に厳格となっています。
※アクティブアカウントは、法人口座では5万香港ドル以上、個人口座では香港ドル以上の預金でアクティブ口座になりますが、ここでいうアクティブアカウントは、頻繁に活用されている通常の口座という意味です。
過去にないほど現在香港のマネーロンダリングの対策が強化されています。これは先月アメリカの金融当局の香港への訪問圧力が大きな要因だったようです。HSBC談。
多くの方がこれまで会計会社、保険会社などのルートでスルーしてたと思いますが、今はそれもほぼNGになりつつあります。
もちろんこれはHSBC香港だけではなく、ハンセン銀行、スタンダードチャート銀行、中国銀行、中国工商銀行、中国建設銀行と香港域内の全ての銀行です。
HSBS日本円入金制限
HSBC香港では現金の窓口入金は現在制限がかかっています。
USDで1万ドル。日本円で120万円相当分までしかHSBC各支店では受付していません。2015年6月現在
売上として課税対象となる入金は問題ありませんが、デポジット(単なる預金)としての入金はNGです。
HSBC外貨送金制限
HSBC香港では、現在入金額の全額送金などをおこなった場合は口座の凍結が見られます。
これはHSBCの定める最低デポジットを残すという定義ではなく、送金のハブとしてHSBC口座を使っていると思われる口座は一時的にフリーズとなり、査察の対象になっているようですので要注意です。
海外銀行口座は健全に使用しましょう。
指示
4件のフィードバック
[…] 先だってこのブログで紹介した香港のHSBCの口座開設や現金での入金規制や、送金規制もその一環としての措置だろう。 中国国内も4、5年前々はとこの街でも、中国銀行、中国工商銀 […]
[…] HSBC口座開設 […]
[…] ただ何度かブログに書いたように非居住者のHSBC新規開設は年々難しくなってきており、英語の面談が必須、通訳不可などのハードルを設け出している。 現在は口座開設サービスなどの […]
[…] 境さえあればどこの国からでも操作が可能で非常に便利なのが愛用される一番の理由だろう。 ただHSBCの非居住者の口座開設は年々難しくなっているので、早い時期の開設がおすすめだ。 […]