沖縄の観光客増加の次のステップ

こんにちは紺野昌彦です。

前回のブログでは、沖縄の観光客がハワイの観光客数抜いて、938万人に達した事に触れました。

紺野昌彦前回記事

東京や大阪、京都などの観光客数は実はこの5倍も10倍にも至るのですが、単一の都道府県で滞流する数としてはそこそこの人数でしょう。

ちなみに京都の観光客数は8000万人前後ですが、滞在旅行者は約2100万人。残りは関西圏広域に宿泊する傾向と、京都だけでなく大阪、奈良、神戸などに分散宿泊するので滞在日数が少ない特徴もあります。

京都府観光資料より

沖縄の場合は島という事もあり、訪問客のほとんどが沖縄県内に宿泊すると言う特徴もあり、施策によっては大きく経済効果に反映させる事も可能かもしれません。

沖縄は日本で最もアジア圏に近い地政学上、インバウンドの大幅増加が期待出来る他、那覇空港の第二滑走路の利用開始など1000万人を超える可能性は非常に高く、1200万人から1500万人は可能かもしれません。

先日の観光客が大幅に増加した報道でもあったように、次に重要なのは、沖縄での消費金額をあげる事でしょう。

ハワイの観光客の滞在平均日数は8.9日に対して沖縄は3.7日(京都より長い)で消費する額はハワイの平均、約19万円に対して7.5万円と低いのが特徴でしょう。仮に倍の宿泊にしても15万円。

ちなみに京都での観光消費を見てみましょう。

これが驚きで大幅増加になっていて、1日の一人平均の消費額が約17000円から約20000万円へと倍近く伸びているいます。(2016年統計)

恐らく世界的な知名度から大きく集客が実現している事もあり宿泊単価、いわゆるデイレートアベレージも大きく上昇している事もあるでしょう。

そして京都市自体も規制緩和してリッツカールトン、フォーシーズンズなど外資系高級ホテルが立て続けにオープンしているのと、高級料亭など単価高いホテルや飲食店などに人気がフォーカスされているのもあるでしょう。

京都観光協会資料より

さて沖縄ですが、県を上げてのブランディングとプロモーションも効を上げだしているのも現在の観光数値と言っても過言ではないでしょう。

ですが中国を中心とする広域アジアでも同じようにインバウンドは大幅に増加しているのもあり、単に中華圏、ASEAN圏の所得が増加した恩恵とも見て取ることも出来るでしょう。

実は後者の方が大きな効用が出ていると僕は感じます。ここで沖縄が観光収益を増倍させるには、高額単価を支払えるアジアの富豊層の一定数の誘致が不可欠でしょう。

どんなに特産品が出来ようと、新しいお土産が注目を浴びようと、それを10万円分買っていく事は考えにくいです。

単価の高いラグジュアリーホテル、高級料理店など近隣アジアで高単価観光客が満たす需要を同じ物を供給して、それから地域性を付加していくしかないのかもしれません。

要するに富豊層、超富豊層を全体観光客の3%を占めさせるだけで、平均消費額は大きくアベレージをあげるのですが、現時点の沖縄ではその層が満足する施設がないのが大きなマイナス点でしょう。

京都のホテルは繁忙期には1泊100万円オーバーでも連泊しますし満室にもなります。

一食で10万円、20万円の有名割烹も予約オーバーにもなります。

このように一定数の富豊層が十分に選び滞在出来るだけの施設と飲食店、エンターテイメントなどの誘致、整備が実は不可欠と思っています。

もちろん現在の観光客数のうち3%くらい需要を満たすレベルでいいと思います。

沖縄民謡は3日滞在のうち1日でしょうね。

日本人も3日間くらい香港に滞在しても3日連続で京劇や中国舞踊は見ないです。中華、創作中華、ホテルのレストランで洋食、高級バーでエレガントな1日を滞在したいのではないでしょうか。

そう言う意味でもIR(カジノを含む統合型リゾート)は必要と思うのです。何もひとつの地域に複数のカジノが出来る訳ではありません。ひと施設だけで全体施設の3%の面積でしかないのです。

富豊層客の増加は多くの産業誘致にも繋がり大きく観光収入のアベレージをあげます。

一定以上の長期間と税金を費やしてブランディング&プロモーションにコストをかけるのか、外資系企業の持ち込む外貨で短期実現するのかで、大きく将来性は変わるのではないでしょうか。

紺野昌彦

 

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