アジアのシリコンバレー
こんにちは紺野昌彦です。
ほぼ毎月僕は中国の深センに訪れています。
その理由は色々ありますが、僕のビジネスの拠点でもある香港から1時間とかからない距離にあること。そして僕が役員を務める上場IT企業の本社がここ深センにあるということもありますが、一番の理由はこの町が魅力があり面白いという事でしょう。
中国の深センはアジアのシリコンバレーと呼ばれていることをご存じの方も多いでしょう。かつての深センはシリコンバレーとはほど遠い存在でしたが、ここ10年程での成長はこれまで以上に凄まじく、安い電子部品の街から、先端テクノロジー宝庫に大きくシフトして来ました。
その中でもテンセントの存在が代表的でしょう。
中国の代表的なIT企業で今では世界ランキングでも10位以内に君臨して、時価総額も40兆円オーバー。wechatやペイメントシステム。中国版ウーバーなど手かかける事業も多岐に渡ります。
これ以外でもHUAWEI(ファーウェイ)、DJIなど世界的にマーケットを獲得しているIT系企業が乱立しています。
もちろんこれらバックアップする体制も整っており、ベンチャーキャピタルやエンジェル投資組織なども充実して金融も平行して発達しているのも特色でしょう。
結果として中国で上海に次ぐ第二の株式市場がここ深センでもあるのです。
深センでは約38万6000社も企業数があり200社弱が深センで上場しています。
その企業増加数も中国国内ではトップクラスで、実にその大半がIT系企業とも言われています。
今の深センは、かつての安価なコピー商品生産だけではなく、先端テクノロジーが中国でもっとも集積され、また産み出されるイノベーションの最前線なのです。
深セン市のシリコンバレーは、華強北路(ファーチャンベイ)ですが今では広域でIT工業団地が開発され、先端企業が集積されやすい環境を深セン市政府が率先して行っています。
とは言っても代表的なエリアまだまだ華強北(ファーチャンベイ)でありこのエリアでは28棟の巨大ビルに1万店舗を超えるIT関連、PC関連、通信関連やドローンなどの販売店舗製造業者が軒を連ねており、1日の訪問客は50万人、年間売上は1兆8000億円と統計が出ています。
もちろんこの数字はサンプル購入や小規模BtoBとBtoCのマーケットなので大規模な半導体や電子部品生産などは含みません。
以前に深センについてこのブログで紹介していますが、30年前には人口が10万人にも満たない漁業主体の町だったのが現在が2500万人を超える中国でもベスト3に入る都市にまで成長しています。
(深セン市政府への登録人口は1200万人弱ですが、出稼ぎなどの地方からの流入人口の統計発表が約2500万人で実際は2800万人とも言われています。)
中国では「深センスピード」と言う言葉が存在し、もっとも早いスピード代名詞にさえなっています。
人類史上で最も成長速度が早い都市が深センなのです。
こんな深センに一緒に行ってみたい方は是非ご連絡ください。