紺野昌彦のコラム・居住国分散、終身旅行者(Permanent Traveler)PT

居住国分散、終身旅行者(Permanent Traveler)PTについて。
皆さんこんにちは紺野昌彦です。

僕はよく質問で、「紺野昌彦さんはどこ在住ですか?」と聞かれます。
ごく当たり前の質問ではあるのですが、その問いに僕はいつも答えを悩みます。
実際に今もそうです。一ヶ月のうちタイのバンコクの自宅に5日から10日間ほど滞在し、香港で月に5日から10日ほど仕事をして、日本にも仕事で月に5日から10日ほど滞在します。もちろんこれら以外にも台湾、中国、時にはインドネシアやカンボジア、ロシアにも足を伸ばしています。毎月最低3カ国から最大7カ国に移動する生活をしています。
一応は日本以外の一つの国で、しっかりと在留届を出してはいますが、実質一つの都市にどれだけ長くても最大2週間程度しか滞在していません。短い時は2、3日。実はこのような生活が8年間以上が過ぎています。
仕事の性質がある意味ノマドワーカー(この言葉は僕は好きではありませんが)よりひどい感じではないでしょうか。
ちなみに余談ですが、ノマドの語源は放牧民です。放牧とは季節や時期に応じて、育つ牧草地を求めて決められたルートで移動し生業をするので、「どこでも仕事が出来る」のがノマドとはまた違うなとずっと思っていました。
呼び方すら嫌いではありますが、「○○の国で外国人の不動産購入が認められた」や、「○○の国で外国人株式比率が緩和された」などと旬の場所に行っては仕事に繋げてる過程から、僕の方がよっぽどノマドではあるのでしょうけど。。
さて本題ですが、パーマネントトラベラーいわゆるPTですが、意識していなくても僕は当てはまるのかもしれません。
終身旅行者PT(居住国分散)とは、一般的には以下のような定義のようです。
とある国の居住者になれば、当然ながらその居住国において納税の義務が発生します。
そこで、節税目的で数ヶ月毎に居住する国を替えて、税務上、どこの国でも「居住者」にも属さない「非居住者」=「終身旅行者」になることを、節税目的で行う人たちのことのようです。
もちろん僕は仕事の打ち合わせで各国を移動しているのですが、事実上、定住地を持たない環境になっています。
決して意識しているわけではありませんが、本拠地にしているタイのバンコクの自宅ですら年間でおそらくは60日から80日くらいの滞在でしょう。
世間、世界にはこのような生活の人達が急増しているのを皆さんご存知でしたでしょうか?
特にアジア圏をベースにする人などには多そうな気もします。そもそも租税回避だけではなく、様々なリスク回避のために使われるケースも多いとか。
コスト削減だけで考えれば、香港やシンガポールの住居賃料の高さは、多くの東南アジアの安宿と比較したら1ヶ月の賃料で軽く半年くらい住めそうな勢いだったりもします。
もちろん僕は自分の活動の根拠となる法人組織や決済のための口座などもあるので、その国々での収益はそれぞれの税法に基づいて納税する仕組みが出来ていますので、100%この終身旅行者、非居住者という概念には当てはまらないかもしれませんが、居住地が確実に特定できる活動リズムでもないのです。
来年の僕の生活はさらに複数国へ細分化される可能性が濃厚で。事実上日本の法人で得る所得は日本の税法に基づいて、源泉国である日本で源泉納税し、その他の国で得た所得に関してもそれぞれの国で定められた個人所得を納税しています。ただ日本の会社は形上法人と事務所を日本にも置いている方がいいので、ここの利益で維持運営される組織ではありません。なので維持経費は累損で計上され年間で結構大きな金額になってしまいます。

なので結果不定期で入る日本の案件収入は累損の相殺で課税に達することもありません。

個人の資産形成や管理はやはり香港やシンガポールと言った域外利益に対して非課税の税制を持つエリアになってしまいます。

事実上5年以上の日本国非居住者なので、海外所得に関して日本の税務とは無関係。

タイやカンボジアの取得不動産に関しても、固定資産税、相続税、市民税などの課税もなく実に運用には有利な環境なんですね。

※タイは賃貸に出した際は、家賃収入などの申告義務等は発生しますし、カンボジアの場合は賃貸に出す場合は、別途賃貸税も発生します。

とは言っても日本の括りと比較するとほとんど放置に近い行政対応であるのも実際の状況だったりもします。

そんな感じで終身旅行者(Permanent Traveler)PTではないようですが、紺野昌彦の生活は限りなく近い、順PTのように感じてしまった今日この事でした。

・タイ・ノービザ滞在で30日間
リタイアメントビザだと50歳以上の年齢制限がありますが、80万バーツ以上の預金をタイ国内に維持することにより1年間の在留ビザを取得できます。

タイランドエリート・イージーアクセス
5年間のマルチプルビザだと50万バーツ必要ですが、同期間出入り自由のビザが手に入ります。

・カンボジア・1年マルチプルビザ(1年間滞在できるバーションビザ)イミグレーションで比較的簡単に取れます。

・香港・ノービザ滞在で90日

・マレーシア・ノービザ滞在で90日

・台湾・ノービザ滞在で90日

あとは日本の住民登録を解除し他国で在留届をするだけでみなさんも直ぐに、終身旅行者になれますよ。

紺野昌彦のインタビュー記事

紺野昌彦

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