香港返還20周年の警備体制、紺野昌彦のコラム
こんにちは紺野昌彦です。
現在出張で香港に滞在しています。
流石は香港。返還日の7月1日には盛大な花火によるセレモニーが開催されました。
その規模はたった23分で39900発の花火を打ち上げるイベントです。総額は1200万HKD、日本円で約1億7000万円相当を23分で使うのですから見応えがありました。
今回は偶然に香港が英国領から中国へ返還されて20年が経過した日に重なりました。ちょうど到着した同じ日に中国メインランドから、習近平国家主席が香港に訪れそれに伴い珍しく香港国際空港からチムサーチョイへ向かう道中が渋滞していました。
基本滅多に渋滞しないコースではあるのですが、交通規制と検問等の影響もあるのでしょう。
香港島の湾仔に、僕が取引するファンドの入るビルがありますがちょうどそのビルの直ぐご近所が、習近平主席が宿泊するホテルでした。
当然この周辺の警備はかなり厳重。
それもそのはずで、数年前に香港ではアンブレラレボリューションと呼ばれる自由化を訴える大規模デモも起きており、今回の香港返還20周年でもデモが行われるとの話しもチラホラありましたので、通常でも警備を強化する中国国家主席の香港入りですので、その倍以上の警戒だったのかもしれません。
現地の報道では、香港にいる警官の70%が動員されたとか。
その習近平主席が宿泊するホテルの周辺の警備状態はこのような感じでした。
普段はどこに置いているの?と思ってしまう巨大な壁が習主席が通ると思われる道路には一面置かれています。そして全ての交差点は通路を小さくして警官による検問も行われていました。
流石の警戒体制。
香港をよく訪れる方はご存じかと思いますが、香港サイドには多くの歩道橋や陸橋があるのですが、この歩道橋の上も両サイドには行けないようにバリケードが設置され、通路の真ん中部分しか歩けないようにされていました。
恐らくは歩道橋の上から投石などしにくいような措置なのでしょう。
イギリス領から中国に返還された香港は、一国二制度と言われる政治制度を用いていますが、かつてより若干、中国本土からの介入も増えて、今では一国一・五制度とも言われるようにもなっています。
これからも自由度の高い自由経済都市として存続し続けて欲しいと願う今日この頃でした。
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