中国の経済指数上向き傾向、2015年第一四半期

中国の経済指数上向き傾向、2015年第一四半期

中国経済は先だっての上海市場の株価下落など、バブル崩壊などと取り沙汰されているが実態は各経済指数の上昇が高い。経済低迷と言われながらも予想以上の耐久力を見せる中国経済。

上海株式市場の下落の原因は、財テクの好きな中国人が借り入れでの株投資を行っている投資人口が多く、中国政府の金融引き締めの発言などから連鎖引き上げに至った。
借金での投資なので、連鎖下落で損失を出さないための引き上げが多発した内容だ。

実際の中国の複数の指数を検証してみると、15年4-6月期のGDP成長率は7.0%、市場予想上回っている。国家統計局は15日、2015年4-6月期の国内総生産(GDP、速報値)成長率が物価変動の影響を除いた実質で前年同期比7.0%だったと発表した。伸び率は市場予想(6.8%)を上回り、1-3月期から横ばいだった。前四半期(1-3月)比の伸び率は1.7%となり、市場予想の1.6%から上振れた。
1-6月期の実質成長率は7.0%(市場予想は6.9%)だった。名目GDPは29兆6868億元。産業別の実質成長率は、第1次産業が3.5%、第2次産業が6.1%、第3次産業が8.4%だった。
また同期間の固定資産に対する投資は、11.4%増で、これも市場予想を上回っている。産業別では、第1、第2、第3次産業がそれぞれ27.8%、9.3%、12.4%増加した。
業種別では石油・天然ガスの採掘が6.5%減の1169億元、非鉄金属の製錬・加工が3.8%増の2660億元、IT・電子機器製造が20.8%増の4163億元だった。このほか、自動車製造が12.5%増の5070億元、電力・熱・ガス・水道の生産供給が17.1%増の1兆697億元。

中国の6月の輸出も4カ月ぶりに増加に転じ、成長が安定しつつあることを示したが、インフレは加速ぎみ。
2015年6月の小売売上高は前年同月比10.6%増の2兆4280億元となり、伸び率は市場予想(10.2%増)を若干でありながらも増加している。

以前の記事で、日本、タイ、台湾への中国人のアウトバウンド増加を下支えする中国経済は、人口規模、面接規模、消費規模から持久力を見せ、当面は安定かと思ってよいだろう。
巨大な中国は、国の構造からも日本の人口規模と同等な1億人口の商圏が北京、上海、広州などと点在し、ひとつの国家と言えども同時連鎖のようなバブル崩壊は考えにくい。

中国経済の動向は今後の東アジア、ASEAN経済の動向に大きい影響を与えるのは間違いないだろう。

中国経済2015年

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紺野昌彦

紺野昌彦オフィシャルブログ

 

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master

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2 Responses

  1. 小川 雅澄 より:

    今後、円と元の為替の変動はどのようになるでしょうね…?昔1元12円くらいの時に中国に居ましたが、最近は1元19円程度ですね。今後の動向は?

  2. master より:

    小川様、当面現状の推移ではないでしょうか。
    物価的にインフラ傾向なので上がることはあっても下落は考えにくいように感じています。
    ビックMAC指数的に考えると、中堅都市の物価は平均的なようにも感じます。