タイ観光客数、過去最高の2950万人へ増加予測
タイ観光客数、過去最高の2950万人へ
タイへの観光客いわゆるインバウンド数で中国人が占める数が、2015年度は560万人を超えることが、タイ政府観光庁のリリースがあった。
これは先日のブログでも書いたことだが、今回新たにタイの発表では中国人だけで700万人を超えるとのことだ。
タイの観光協議会は先月23日、2015年の観光客数が、前年比19%増の2950万人と、過去最高に達する見通しを発表した。このうち4分の1は中国人(メインランド)とみられる。
当局は、中国人観光客だけで同62%増の745万人となり、過去最高を記録すると予想している。
香港の経済のメカニズムでも香港の投機マネーなどの流入資本、地価や物価上昇の要因は大量に増加したチャイナマネーであることを書いたが、同じくタイでもこの現象になるのだろう。
現時点では観光指数にしか反映されていない中国人インバウンド数だが、2012年からの伸びは相当な数となる。2012年度は120万人前後だったのが、700万人超であるので、今後はホテルレートなどの上昇が香港化することも予想される。(香港は今年4月の中国人入域規制まではホテルレートの高騰が激しかった)
今年のチャイニーズニューイアーのバンコク中心部のホテルレートも例年の倍近くにまで高騰したホテルもあったくらいだ。
この中国人の流入は、タイでの不動産投機などにも見られ始め、今後のあらゆる指数に変化が現れるかもしれない。
例えば、この不動産に関してだが、既にバンコクやパタヤでは中国人向けのエージェントが増加しだしたり、ディベロッパーのセールスとして中国語対応などもお目見えしている。
ある意味では少し遅い感は否めないが、これまでのタイが外国人への不動産投機目的の販売ではなく、現地タイ人への実需販売であった点が、そう感じさせているのかもしれない。
タイの不動産の傾向では、今後は一定のラグジュアリー性の高い高級物件が増加する見込みと、先月のバンコクポスト紙の報道であったが、インバウンド増による国際マーケットの拡大は、ある意味ではニーズに合致するのかもしれない。
今年の第一四半期のバンコクでのコンドミニアムの平均価格上昇率は、前年比で4.7%と高い。
全体的なバンコク都内の地価の上昇と、昨年までのコンドミニアムの売れ行きから出ている数字だろうが、今年は販売ユニットが増加し過剰となる試算も出ているが、このインバウント増と外国人マーケットに期待したい。
このチャートは昨年の中国人インバウンド数だが、これが全体の約25%まで占めることになる。
日本人は円安の関係で現象傾向、また一定の存在感があったロシア人もルーブル安で現象傾向だ。
以下のチャートは以前のブログでも使用したものだが、中国人入域数がピークに達した香港の昨年の様子。
世界マネーの多くが中国に吸い込まれ、GDPでは世界第二位になった中国から流出するチャイナマネーは侮れない。
報道記事
3件のフィードバック
[…] タイへの中国人観光客の増加が急上昇で今年は700万人を超える予想は先日のブログで記述したが、日本においてもインバウンド政策とリンクして中国人観光客は急増中だ。 これらの中国 […]
[…] らもこのインバウンド数に比例しながらタイ不動産の購入に中国人がランクインしている。また6月後半に出た観光指数の上方修正では、中国人観光客は700万人を超える予想が出ている。 […]
[…] 今年過去最高の観光客数が確実となりそうなタイ王国。 各国からのフライトは増便傾向が続いている。国内線の増便はさることながら、パタヤから約1時間のウタパオ空港も活気だって […]